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  • 2018年8月12日(日)
  • 売上:59,000円 営業回数:25回
  • チップ:-1,240円
※売上金額は100の位以下は四捨五入

チップの「-1,240円」は、高速の分岐を見落としたことによる遠回りをお詫びして値引きした分。実際はもっと多く引いたのだが、別のお客様からいただいたチップが300円ほどあったので、それと相殺してこの金額になった。

いただいたチップで飲食することはない。
もっぱら、ミスを犯した時の値引きに備えた「バッファー」としてとっておく。そうすることで、金銭的なダメージを最小限にすることができる。

12日は、都内全体が閑散とした中、無線にも流しにも恵まれた営業になった。もっとも、自分で狙って拾おうとしたものの拾えなかったり、拾えてもワンメーターだったりという営業もあり、その意味では不完全燃焼感も否めなかった。

出庫は8時50分。相変わらずの遅刻魔である。
午前は印象に残るお客様はいなかったが、全体的に単価が高かった。

さらに言えば、つながりが良かった。お客さんを降ろした直後に無線が鳴る。無線客を乗せてより多くの客が乗せられる都心部へ移動。降ろした先で無線客や流し客を乗せる。

巣鴨から西早稲田までの男性客、西早稲田から骨董通りまでの女性客と、良い感じで営業してサインを「回送」にして昼休みに。正午の骨董通りや青山通りは空車タクシーを探している人が目に見えて多く、休憩のタイミングが早すぎたかもしれない。

休憩後は、新宿で営業。
若松町から牛込天神町までお客様を送った直後に無線が鳴る。
「迎え先」は西早稲田。「送り先」は「羽田空港第二ターミナル」。

西早稲田の辺りは、青タン時間前にも関わらず、ロングやセミロングのお客が多く拾える印象がある。過去には無線のお客様を13時に乗せて横浜へ行ったこともあった。

西早稲田のマンションでお乗せしたお客様を羽田の第二ターミナルで降ろして、蒲田リベンジを目論んでいたところ、すかさず無線が。
「迎え先」は「羽田空港第二ターミナル 到着ロビー第3ポール」。「行き先」は杉並区井草。
お客様を乗せて羽田を離れられるとは滅多にないラッキーだ。

第二ターミナルでお客様を乗せて空港中央から山手トンネルへ。
途中、中央道への分岐を通りすぎてしまい、さらには事故渋滞に巻き込まれてしまう。
お詫びしたところ、「いいですよ。別に急いでいないので。それより安全運転でお願いします」と神のような寛大さで赦してもらった。

事故渋滞を抜けて西池袋の出口から下道へ。
千川通りをひたすらまっすぐ走って井草に到着した。
あまりに申し訳ないので、迎車料金と高速料金+αを値引きさせてもらう。
こうでもしなければ気がすまないのだが、お客様の方が恐縮している風だった。

空港帰りのお客様を降ろした直後、すかさず無線。行き先は西池袋。
空車で都心に帰らずに済む。いい感じだ。

2回目の休憩後、サンシャインホテルそばの路上で年配男性2人組を乗せ上野駅へ。
降ろしたらすぐに、1台もないタクシープールに入り込んで待機。5分も掛からずにお客を乗せることができた。
若い男性客。全体的な印象から「要警戒」のセンサーが俺の中で鳴った。

「意識高い系DQN」とでも言うのだろうか、格好は小奇麗なものの、表情や所作にチンピラ的な雰囲気が漂っている。

行き先を聞いたが、とにかく滑舌が悪い。しかも、単語のみ。「○○へお願いします」という言い方をしない。
地方出身者の訛りでもなければ、生来の発音の悪さという感じでもない。

相手へしっかり意思を伝える真摯さを欠いているように感じられた。むしろ「たとえオレの伝え方に問題があろうとも、オマエはオレの意思を十全に理解すべきだ」といった甘えの感情すらうかがえる。

何度も訊く。
知らない店だ。ナビのデータに載っているとも思えない。しかし、ナビで探すよう求められ、検索するがやはり載っていない。
すると別の行き先を口にする。再度ナビで探す。載っていない。

「はあ……だりい……」
DQN客が口にした。イライラが募ってそうだ。
ダウナーな感じだが、唐突にキレて背後から蹴りを見舞ってくる可能性もないとは言えない。俺は警戒をより強めた。

結局、浅草ビューホテルの辺りまで進行することになった。
浅草通り~国際通りという分かりやすい経路では大回りになるため、ナビで確認して最短経路で行ったのだが、「てめえ、どこ行ってんだよ」と絡んでくるんじゃないかと気が気でなかった。

DQNを降ろした後、俺の信条である「行った先営業」に従い、浅草で営業。
タクシーが1台もいない浅草ビューホテルの車寄せでお客様を乗せる。ワンメーター。

再度ビューホテルへ。今度は個タクが並んでいる。
その個タクを無視する形で何人かの人が俺のタクシーに向かって手を上げている。
乗ったのは1人。他の人は見送りの人で、大きな包みを持っている。
しかし、行き先はワンメーター。

国際通りを曲がり、雷門前の通り(名前は知らない)に入るも、閑散としている。
「行った先営業」が奏功しない。
お客様をすぐに拾うことで回転率を高めて「分母」を増やし、ロングとなる「分子」の数を増やしていく。
こういう考えだと思っているが、浅草での乗車ポイントがつかめない。闇雲に走ったり、付け待ちしても意味がない。

浅草を離れ、浅草橋、神田、日本橋を流す。まったく乗車を望めそうもない。
神田方向に頭を向けて中央通りを流していたところ、日本橋付近で手を上げる団体が。
「何人まで乗車できる」と聞かれ、「乗務員含めて5人まで」と答える。
4人が乗り込んで、大崎までと言われた。

4人を大崎まで送る。その後、大崎から五反田へ移動し、そこで男性客を乗せ、世田谷区深沢まで。深沢で降ろした後、桜丘で休憩。

世田谷はさっぱり分からない。営業をするとすれば、どの辺りが中心地となるのか。
道を覚えられれば、とてもいい地域だと思う。
単価が高く、住民の気質も良い(1回だけ、DQNに遭遇したことがあるが)。

世田谷では営業せず、環八から淡島通りに入って渋谷を目指す。途中で女性客2人を乗せて渋谷駅前まで。
降ろした直後に、西麻布行きの3人を乗せる。
西麻布のアパホテルの向かいで降ろし、外苑西通りを恵比寿方向に流す。

広尾駅前で信号待ちしていると、若い女性が、自分のすぐ近くにいる空車タクシーをスルーして、俺のタクシーに乗ってきた。ジャパンタクシーだからなのか。それとも、前のタクシー(チェッカー無線)を嫌っているからなのか。理由は分からない。

行き先は豊洲。
豊洲のマンションまで送った後、駅前へ。
流しのタクシーは何台か見られるが、付け待ちの個タクは全滅状態。そんな中、タクシー難民となっている風の人が何人かうろついている。

そんな「難民」となっている若い男性客2人を乗せて木場まで。
木場へ降ろした後、東陽町、門前仲町を流すが、戦果なし。その後、神田で乗せた女性客をすぐ近く(650円)の場所へ送った後、秋葉原のタクシー乗り場へ移動。
20分くらい待った後、女性2人を乗せることができた。

行き先は北千住まで。
2人を降ろした後、帰庫時間が近いため、営業所方向へクルマを走らせ、途中西日暮里のタクシー乗り場につける。

10分ほど待っていると、客を乗せたチェッカー無線のタクシーが交差点の向こう側に停まった。左手には交番がある。

チェッカーのタクシーから出てきた客は上半身裸で、タトゥーが身体の広範囲を覆っている。
おぼつかない足取りでタクシーを離れ、交番の中をうかがっているように見えた。

チェッカーの運転手が出てきて、客が落とした何かを拾って渡した。
何やら揉めてるように見えなくもない。

こっちに近づいてこられても困るので、クルマを出した。
チェッカーのタクシーもその場を離れ、道灌山下交差点に向けて並走する形になる。

タトゥーの男をチラっと見たが、ジーンズを脱いで下半身を露出させようとしているように見えた。通行人も見ている。明らかに普通ではなかった。

並走していたチェッカーは動坂下交差点を左折して駒込病院の方へ。
俺は直進して、本郷通りを右折。駒込駅を通過しようとしたところ、付け待ちのタクシーが1台もいないことに気づいた。一方で、「難民」っぽい人が2人ほど歩いている。

駒込駅の乗り場につける。午前2時を過ぎているにもかかわらず、3分もしないうちに乗ってきた。
行き先は東十条。

東十条駅前で降ろした後、王子駅近くで年配のサラリーマンを乗せる。
田端駅近くで降ろした後、冠新道を通って再度西日暮里のタクシー乗り場へ。

タトゥーのDQNの姿はすでに消えていた。その代わり、交番の前には救急車が赤い回転ランプをつけて停車していた。

アルコールか、それとも薬物か。
いずれにせよ、交番にいた警官から普通の状態じゃないと判断されたから救急車を呼ばれたんだろうな。

時間になったため、サイン「回送」を回送表示にして帰庫。
だらだらと長く書き過ぎた。
次回以降はもっとコンパクトにしよう。