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  • 2018年11月6日(火)
  • 売上:51,000円 営業回数:22回
  • チップ:-200円
※売上金額は100の位以下は四捨五入

超久々の出番報告です。
高単価のお客様を何件かお乗せしたものの、結局このようなパッとしない数字に終わってしまった。原因はタイトル通り営業効率が悪かったこと。

具体的には、①無線営業のキャンセルが多かったこと、②営業区域外からの戻りが遅かったこと、③不慣れな地域に長時間いたこと、だと思われる。

朝は7時少し前に出庫。
その直後に腹具合がおかしくなったので、すぐにコンビニに行きトイレを借りる。仕方のないこととはいえ、時間の浪費であり、営業効率を下げる原因でもある。

その後、板橋区小豆沢でお客様を乗せ、赤羽駅へ。
降車後、すぐに無線が鳴る。お客様は予約名から女性だと思われた。

しかし、迎え先の赤羽西某所に着いた途端にキャンセルの連絡。
そして、目前には別のタクシーに乗って去っていく女性2人の姿が。

「無線配車を依頼したがそのタクシーの到着前に流しを拾えたのでキャンセルした」ということだろう。彼女らからすれば「単に自分たちの都合に合わせただけで、何が悪いのか」ということになるが、タクシー会社からすれば迷惑以外の何物でもない。

こういったケース以外にも、悪質な無線客の話は聞いている。例えば……
  • 複数台のタクシーを配車依頼し、一番早く来た車両に乗ってそれ以外はすべてキャンセル
  • 迎え先にタクシーが到着した直後にキャンセル。そして、当のキャンセルした本人が別人を装って偶然タクシーを見つけたような体で乗車申込みをする(迎車料金支払いを免れるための詐欺行為)
配車に関すること以外にも、「道交法違反の運転を強要された」とか「経路確認をしたにもかかわらず、『道を間違えている』と因縁をつけられ、運賃の値引きを求められた」等のトラブルも聞く。

現在、こういった悪質な無線客による迷惑行為への対応がこれまで以上に強化されている。以前は単に口頭での報告だったのが、専用の用紙が用意され、より詳細に内容を報告できるようになった。

無線営業の場合、乗務員から苦情のあった客は以後配車を拒否される可能性がある。
今回のケースの女性客についても、帰庫後、報告書を書いて会社に提出した。
たった1回のおイタでは即配車拒否にはならないだろうが、報告しておけば確実にワンアウトを与えることができる。そしてそれらが積み重なれば、ペナルティーにつながる。

キャンセルにあった後、すぐに別の無線が鳴り、十条でお客を乗せて池袋へ。
ナビの画面上に表示された、迎え先を示す旗マークが踏み切りのど真ん中に立っていた。
こんなところで停まれるわけないだろ……。

さらに無線が鳴る。
またしても非常識な客。子供2人を連れた若い母親だ。

よくある「自分は待ち合わせ時間に遅れておいて、ドライバーに急がせる客」である。しかも、迎え先から送り先まではバカバカしいほどの近距離である。

そして、俺はその客を乗せるために20分以上も待たされた。迎え先に行くための時間も含めれば、たった6メーター分の距離の客を乗せるのに30分以上も費やしたことになる。

その客が事前に指定した、迎え先への到着時刻は9時。
そして、俺が着いたのが8時45分頃。その間ずっと待ち続け、9時になる。現れない。

指定時刻から5分経過したのでメーターを入れる。現れない。
さらに数分が経ち、車内のタブレット端末から「乗客不在」の連絡を無線センターに入れる。その直後にやっと現れた。

すぐに出発し、あっと言う間に目的地に到着。
支払いの段になって、メーター料金に不審げな態度を取り始めた。

俺が「9時に時間指定されましたよね? そこから5分経過しましたので、メーターを入れさせていただきました」と答えたら、「……○○さん」と殊更につぶやいて俺の名前を確認した。「センターか会社に通報するからな」と言外に告げたつもりだったのだろうか。

不愉快な気分になりながらも、それを顔には出さずに客を降ろす。
その直後に、次の乗車申込み。

背が低く、小太りの中年男性。なぜかニコニコと上機嫌で、マンガやアニメに出てきそうな恰幅の良いおじさんキャラを思わせる。蝶ネクタイとか似合いそうだ。
もっとも、行き先は大した距離ではなかった。

お客様降車後、先ほどの子供連れの無線客について会社に電話で報告。
応対した課長は「分かりました。大丈夫です」と、力強い返事(この記事を書いている時点で、会社にクレームは来ていない)。

ついでだから確認してみた。
「お客が指定した時刻より早く到着しその後5分経過した場合、メーターは入れられるのか」と。

課長は「入れられない」と答えた。
料金が発生するのはあくまで指定時刻より5分経過後からで、到着時刻から指定時刻の間、さらには指定時刻から5分以内については料金は発生しないとのこと(時間指定がない場合は、到着時刻から5分経過後に料金が発生する)。

営業を再開。
壱岐坂で荷物の多い若者三人組を乗せる。
行き先は紀尾井町。
その後、新宿通りで年配男性を乗せて、外苑東通りで降ろす。新宿通りに戻り、四谷方面に向けて走っていたところ、無線が鳴った。

無線客は30代くらいのサラリーマンで、行き先は狛江市だった。
狛江には行ったことがなく、東京のどの辺りなのか頭に浮かばない。まあ、結構いい距離だろうなとは思うけど。

そのため、ナビの案内で進行。霞ヶ関から高速に乗って用賀で降り、環八から世田谷通りを西に進んだ。世田谷区に隣接する自治体なんだな。

目的地に到着したものの、早く着きすぎたらしく、近くのコンビニの駐車場に移動。お客様は買物したりタバコを喫ったりして時間をつぶし、俺はその間車内で待機。当然、その間メーターは回っており、何もしなくても売上になる。
料金は、高速料金と迎車料金を含めて1万円弱だった。

大蔵で食事と仮眠を取り、営業再開。

午前から降っていた雨が、午後に入り激しさを増していった。そのせいか、渋谷辺りに戻ろうと考えるものの、無線が鳴りまくって戻れず。

大蔵、祖師谷、船橋辺りを行ったり来たりの短距離営業。
道はすべてお客様に聞いて進行。
世田谷で無線仕事をするたびに思うのだが、子供の送迎にタクシーを利用するお客様が多い。港区でも同じような傾向があるが、板橋区や北区ではあまり見られない光景だ。

また、今回はキャンセルも目立った。
同じお客様名で2回無線が入り、2回ともキャンセル。迎え先まで4キロ離れていたのだが、一刻も早くタクシーに乗りたかったんだな。

「4キロも離れている? そんなに待てるか!」とキャンセルしておいて、再度スマホから配車依頼したらそのキャンセルしたタクシーがまた表示されてイラッとくる、という姿が想像された。

とある親子連れの無線客から「溝の口までお願いします」と言われた。
「溝の口? 神奈川の溝の口ですか?」と聞き返す。ちなみに、溝の口には行ったことがなく、神奈川のどの辺りなのかも知らない。
ロングっぽいので聞き返したのだが、全然そんなことなかった。迎車料金合わせて3千円余り。

溝の口の駅前でお客様を降ろす。
渋滞に巻き込まれて、戻りに時間が掛かった。

その後は二子玉川周辺で無線営業するはめになった。
駅近くの住宅でお客様を乗せ、二子玉川駅まで。それの繰り返し。

西麻布までのお客さまを乗せて二子玉川から脱出した時、19時を過ぎていた。
その後、白金台で2件短距離営業をこなし、品川駅前の某ホテルでロング客を乗せる。

お客様は、日本に住む人なら誰でも知っている超有名企業の役員2名。行き先は用賀経由のたまプラーザ。ホテルで開催された行事からのお帰りで、支払いは当然チケットだ。

経路をお客様に確認する。
「芝公園から3号線にのって一旦用賀で下道におり、一人が降車。再度用賀から高速に乗り、東名川崎でおりて、たまプラーザ駅前でもう一人が降車」ということだった。

車を出してすぐに気づいた。
「五反田から乗って大橋ジャンクションで3号線に入った方が近くね? ていうか、絶対そっちの方が近いよ」

やってもうた! かなりの大回りだ!

芝公園から乗る経路を提案したのは、俺の方からである。このミスに対して、報告し責任を取らなくてはならない。

「お客様、申し訳ありません。高速の入口を間違えました。五反田から入った方が近かったです」
「ん? ああ、別にいいよ」

お客様二人は話しこんでいたところ運転手に声を掛けられたので、生返事に近い返答だった。

「お支払い時に、金額を……」
「いや、いいってば」

話の腰を折られて苛立っている。
これ以上何も言えなかった。

用賀で一人を降ろし、たまプラーザ駅前でもう一人を降ろす。
精算時、再度お詫びして運賃の値引きを申し出るも「別にいいよ。こっちも『それでいい』って言ったんだから」と固辞されてしまった。

さらには「いろいろなお客がいると思うけど、挫けずに頑張ってな」と励まされてしまった。ありがたいことです。

その後、犬蔵で休憩し、東名川崎から高速に乗って大橋ジャンクション経由で五反田に移動。

しかし、五反田、大崎、大井町、東品川、港南、海岸と彷徨うも、お客様をほとんど乗せられず。
最後は、竹芝桟橋近くから目黒駅までの若い女性客を乗せて終了。

今回は半分以上が無線営業だった。
「営業効率が下がるから無線は取らない」という乗務員が少なからずいる。
確かに、「迎え先に行くまでの時間+お客様を待つ時間+目的地に行く時間」を費やすためそれなりの金額でないと割に合わない。

しかし、単価は無線営業の方が流しに比べて高いというデータもある。それを信じて、地道にやっていくしかない。